カテゴリ: ガン日誌。

手術時間はきっかり2時間。


リカバリー室にもどったガン弟。

もうすでに意識があって

スマホをやっていた。



その後、

3時間もしないうちに

水をのみ

痛みもなく

すたすたと、歩いて部屋へ。



術後の経過もよく、

10日間の入院で

スパッと退院。



帰ってくるなり

法事2件と葬式をこなし、





なんていうか






ガンとは、、、



つまり



できもののことである、、、






というような感じで

イメージの書き換えがおこなわれ

それは

今年一番の

レボリューションだったような

気がします。
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アゴのリンパを切除する手術は

午前11時からスタートだった。




今回は、2時間〜2時間半の予定で

前回の7時間という手術に比べれば

まだまだ、楽なほうなんでしょう。




大丈夫かな。

そう思ってたけど、

ギリギリになって顔を見に行った。




部屋では

奥さんと四ヶ月の赤ちゃんと談笑。



チャームポイントの

長めのアゴが、

なくなってしまうかもしれないねー


最後をおしんで、

パチリと撮影。



前回のような

真っ青感はないにしろ、

やはり、全身麻酔の手術。



やっぱり緊張するよー

と、

足にストッキングを履いて手術室へ向かう準備。



手術台、ってものが

最初はこわかったけど

今年は何回ものったから

少しは慣れたかなー。



それでも

手術室に消えていく背中は

少し切なく、

と、奥さんと赤ちゃんとで見おくった。
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主治医の先生に話を聞きに行くと

術後このタイミングでの再発は

想定内、

ということで。

この一年は、

潜んでいたガンが出てくる可能性は高く、

都度、対応していくのが良い

ということだった。





今回は、アゴの下のリンパに転移していて


実はペット検査でも光っていたのだが

他のリンパと重なって発見しづらい部分。




抗がん剤により、なりを潜めていたのが

大きくなってきた、ということらしかった。




アゴのリンパは

脂肪に囲まれていて

難しい神経も、血管もあまりなく

手術しやすい場所。




手術の予想時間は

2時間から2時間半。




それでも、

術後すぐは


舌先のしびれや

腫れぼったさが


あるかもしれない


そんな後遺症の話を聞きながらも




想定内、という言葉に

ホッとして




チャームポイントである

長めのアゴが

削れてしまうかもしれないね


なんて

笑いながら


その日は



ガン弟の運転で

米沢まで

ランチ。

いきも、帰りも

軽やかだった。
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11月末。

お寺のイベントが終わって、

母と談笑していた

なごやかな夜。





ちょっと、そこまで

荷物を出して

帰ってくると、

さっきまでの空気が一変していた。






重い空気に、嫌な予感が走って

どーしたの?














「再発したんだって」











再発、、、とは、、、?

つまり、ガンってこと?






そう、ガンが再発。






ポツリとひびく、その言葉に

やっぱり空気は暗くなって

言葉を失った。





それを聞いていた

葬式帰りの住職は

なんだか、

「歩きながら下見ちゃうんだよなー」

と、寂しくつぶやいて。





その日の夕飯は

父と母、二人で一緒に

『上を向いて歩こう』



夜遅くまで、歌っていた。
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薬の投与がはじまった。

期間は5日間。




ガン切除前、

最初に投与した薬とは

違う種類の抗がん剤だ。

万が一、

とりそこねて、ガンが残っている場合のために。




便秘になったり

熱がでたり

舌がビリビリしたり




体の反応は

いろいろでた。



けど

それも無事おえて



カテーテルをぬき

抜糸もすんで、




リハビリがはじまった。



首の筋肉を大きく切ったので

左の腕をあげたり、さげたり。


それも、

筋肉がついてくれば、

もっと動くようになるでしょう。




その頃には

だいぶ気持ちが楽になっていった。
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そういえば。



首リンパから舌にかけてのカテーテル手術は

部分麻酔なので意識が

明確、ハッキリで、

術中の会話が丸聞こえ

というのは先日書きましたが




その際




カテーテルがうまく血管におさまらず


「あ、失敗」


的な

先生方のヒソヒソ話も

耳に入ってくるわけで。

そうなってくると




がんばれ! と思うしかなく



しかも



このカテーテル(管)が長かったようで

あまった部分を

くるくると巻いて、

頭のサイド部分に

縫いつけられ


それがまた、痛いのなんの。


「痛いです」


の、声に

ようやく麻酔をさされ

それが効いたか効かないか、くらいで

ホッチキスのようにパツンパツンととめていく。





その夜。





個室にお見舞いに来てくれた友人



「なんか、たれてるけど大丈夫?」


の、指摘により、

ホッチキスドメの頭から

血がポタポタとしたたり落ちていることに気づき、

再度処置




なんてことも

あったらしく




聞けば、聞くほど、、、

ホラー、、、な、、、。


お話がでてくるわけで、ありました。
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カテーテル(プラスチック、金属、ゴムなどでつくられた細い管)

手術の次の日の、

朝。

カテーテルがちゃんと入っているかの

検査をしたが

残念ながら落ちていた。



先生たちが話し合い、

今日、もう一度手術することに。



できれば家族をよんでほしいとのこと。

奥さんと赤ちゃんが来て説明をうけた。



また長い1日になりそうだ。

手術は午後6時からスタート

だいたい2時間くらいかかったが、

今回は最初の挑戦でうまくとおった。




個室には奥さんと赤ちゃんが待っていた。

今日は半日くらい個室にいたから

疲れているだろうと思ったが



「1日早く感じた」と、奥さん。


俺の感想とは真逆。

当人とは感じることが全然違うもんだ。

赤ちゃんに癒された。


(本人の日記より)
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ガン切除手術の3週間後。



トドメをさすために

カテーテル手術、

というのをした。

同じ月に2回も、大きな手術。



首のリンパ部分から舌の患部付近まで

ダイレクトにカテーテルを入れて

抗がん剤を通す、

という治療内容だ。




部分麻酔だったので

手術中はずっと話ごえが聞こえた。





痛かったのは麻酔の注射。

カテーテルをなんども目的の位置に置こうとしているが失敗。





がんばれ。





と、内心何度も思っていたが

けっきょく

舌の方に置いてくるという形になった。



手術時間は3時間半。

術後、患部が出血していた。
(本人の日記より)
2017-11-20-12-24-01

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ガン本人としては、

つらいプロセスだろうと思うんだけど。

とにかく回復が早く、

当時の気持ちを聞くと




「ただ、ありのままを受け入れて、日々をやり過ごすのみ」




と、言っていた。





首リンパの手術で、筋肉を大幅にカットし

「神経を切っているから普通はそんなに腕があがらない」




ということだったが

思ったより、腕があがる。

他の筋肉でカバーできているようだ。





術後10日後には外に出て外食。





オムライスやらアイスやらステーキやら。

すごい生命力。




味覚も言葉も失っておらず

手術から19日後。

車の運転もガン弟本人がして

みんなで一緒にイタリアンレストランへ。




ピザやら、パスタやら普通にたいらげていた。




ここで

大変言いだしにくかったが。



姉「こんな時に、ごめん、ちょっとスペインに行くかも」



9月の末からバルセロナとイビザへ行く

という話が、自分の中で進んでいた。




ガン弟「あ、いいよ。もちろん、ゆっくり楽しんできなよ」

と、術後の弟は快諾してくれた。
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ちょっと間があきましたが。

ガン日誌の続きです。



9月7日にガン、切除手術。16日、抜糸。



本人としては、辛いんだろうけど。

あんまりの回復のはやさに

あ、もう、大丈夫だな、これ。

と、安心してしまい。

術後、1週間後のお見舞い。





術後すぐ、リカバリー室での

手術まもない人たちの集まりにて

嘔吐&下痢がとまらない人と一緒にすごす

術後、初の、一夜の話をきき、

地獄絵図、とはこのことか、

と、心の中でツッコミ。




横で、奥さんが

「本人もつらかったべねー」

という寄り添いの言葉をきき、




人間としてのあたたかさ、思いやり、など

自分とのできの違いに、

やっぱり、お寺の奥さんになるひとは

違うなー、と、

妙になっとく。




そういえば、

入院当初、送っていく車の中でガン弟に


「ちょっとしたバカンスだと思って、楽しんだら?」

と声をかけ、




バカンスって!!



目くじらをたてられまして。

不謹慎。
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